2016年11月   ベトナム訪問記

ただいま、帰りました

 ベトナムからただいま帰りました。

 ベトナムではエネルギーをたくさん感じてきました。

 バイクに奥さんと子ども二人の4人乗りは平気でやってのける方々、市場で働く女性の勢いの良いこと、「生きるために必死」がズンと伝わってきました。

 そしてどこへ行っても子どもたちの元気な姿が見られます。地域でも子どもの姿をあまり見られなくなった日本とは違いましたね。 

 もちろん、医療制度などは5年前に訪ねた時とあまり変わっておらず、保険制度も不十分で医療を受けられない人もいたし、病院のベッドも一つのベッドに2人から3人で共有するという事情もそのままでした。 

 私が交流した学生は、歯医者に入ったことがないと言っていました。もしかしたら虫歯がないのかもしれませんが「歯医者は保険がきかない」とも言っていました。 

 ベトナムには鉄道がありません。インフラが間に合わないのかな、と思いました。実際の事情は??ですが。

 原発の輸入をやめたニュースでは、「政権が変わったから」という声を聴きましたが、どれだけの住民の反対があったのか、よくわからなかった。でも、これはとっても嬉しいことだったが、火力発電に頼るという方向は、何とか先進国の再生可能なエネルギーの知恵を共有できないものかと思いました。 

 汚職もあるという話は良く聞きました。

 でも、平均年齢が28才、紆余曲折しながら前に進もうとのエネルギーは、お会いした人達一人一人から感じて、日本も、恥ずかしくないようにがんばらなくっちゃ、と思いましたね。 

 日本こそ、政治の世界の汚職は普通にあって、原発は推進、戦争さえしようとしています。先進国のくせに人を大事にしない事では筆頭にたっているではありませんか。貧困と格差の広がりも大きい。 

 アジアの皆さんと仲良くして、平和で庶民が大事にされるアジアを作る中心的な存在に日本がなる事こそ、先進国の名に値する行為ではないでしょうかね。 

 たくさんの方との出会いと感動で、楽しく愉快な旅でした。

 旅の基調は、「ベトナム戦争と平和」でしたね。

 ドクちゃんとも会えました。ツーズー病院の元院長やドクターとの懇談、高校生、大学生との交流、ガイドのホーさん一家との交流も素晴らしかった。枯葉剤被災者の会の会長さんとも懇談し、タトゥー族の村ではベトナム戦争を戦った92才になる元村長さん、そして106才のおばあちゃんにも会えました。

 106才のおばあちゃんです。しっかり、自分の足で歩いていました。ニコニコと迎えてくれました。

 タトゥー族を案内してくれたガイドのキーさんは、106才のおばあちゃんのひ孫さん。

 この村から大学へ行けた人は3人で、キーさんはその一人でした。

 これは、タトゥー族の元村長さんのおかんです。ベトナムの人は死んだ時自分の住処になるおかんをとても気にしているそうです。

 だから、生きているうちに準備できると安心。このおかんの材料は黒檀、家を建てるよりかかったということです。

おかんがない時は仕方なく火葬にするそうです。土葬が基本なんですね。文化の違いも感じてきました。 

 さて、日常が始まりました。久しぶりに会った孫は、なんだかちょっと大人っぽく見えました。

2016年11月27日