コラム―散歩道

いのち輝く明日へ

*青年のなみだ

 いっせい地方選挙、長野県議選で共産党は、悲願の県都長野市での2議席奪還を果たし、全県では1議席増の7議席に前進、どこも激戦を競り勝ちました。

 佐久・北佐久の藤岡君、飯田の大坪さん、安曇野の河合さん、須坂の竹内さん、党推薦の林さんは、本当に残念でしたが、政党カーで県内を走り歩いた私は、党支部も、後援会も、支持者の方も力いっぱいがんばった影響力は、いずこの地にも、政治革新を広げるたしかな礎を築いたとの実感と確信を持っています。

 皆さん、全県心はひとつでがんばりぬいたさわやか感で満たされているのではないでしょうか。

 そして、各地で青年(政治を)カエルネットが活躍しました。当選確実になった新人の和田あき子事務所に集った青年たちは、声をあげて、眼を腫らして大泣きしていました。そして民青地区委員長を胴上げ!

 カエルの着ぐるみで連日宣伝活動、チラシまきに奮闘し、投票日には電話にかじりついて青年だけで1000軒以上に御礼の電話かけをしたと聞きました。

 「みんなでがんばったことが実り、みんなで泣ける」青春時代のこのような経験は生き抜く力の源泉となるものです。人間関係が殺伐として仲間との連帯も、世のため人のために私欲を捨てて働く経験もできにくくなっている今の時代、きっと人生の中でも輝ける大切な経験になったに違いありません。

*宣伝カーは人との出会い

 政党カーは、人との出会いを求め、皆さんを励ますために走る車、絆を作ってくれるのは、「ムダで危険なダムより暮しの応援」の、血の通った党の政策です。 

 ある県営住宅のまえでの演説を終えたら、ドアがそっと半分開きました。体の不自由な方が私にすがりついてきて「助けてください。お願いします。がんばってください」と泣かれました。

 自立支援法がどんなに人権侵害を犯し憲法25条に反しているか、このなみだが私の怒りをかきたてました。

 スーパーでは、シルバーカーを止めて腰を曲げたまま聞いてくれたおばあちゃん「あんたの言うとおりだよ。自殺するわけにもいかんし、生きているのがつらい」。

 飯田の上郷村では、「私しゃ大坪さんにひとかどならぬ世話になった。この足腰では事務所にいくこともできない。お姉さん(わたしのこと!)、大坪さん頼んだよ」と反対にお願いされたりして。

 毎日、50〜80人の老若男女、仕事もいろいろな方にお会いしてきました。人を見つけては走り、散歩の途中の方も捕まえて「こんにちわ!」。

 演説したご近所を訪問すると、垣間見える家の様子から暮らしぶりが容易に想像できます。税金で飲み食いなんてとんでもないこと、しかも貧困と格差が社会問題となっているときに、ツメに火を灯す思いで暮らしている庶民の生活を知ろうとしないなんて、無感覚もいいところです。

 走る宣伝カーへの反応は、選挙情勢を一定反映します。安曇野では立候補して一ヶ月という短期間にもかかわらず大変暖かいご支援がたくさんあり、選挙事務所の熱気と河井候補のがんばりが合わさって感動で受け止めました。もう一息だった!

 最終日は声も体もヘロヘロ、でも、お会いした方々の「弱いものを守って欲しい。戦争は真っ平」との叫び声が体中をめぐって、ムクムクとエネルギーが湧くのでした。「共産党が大きくなるしか道はない」と。

*広い長野県を駆け回る楽しみ

 後半戦の選挙が始まりました。参議院選挙も間近です。

 長野県は南北に長くて広い。移動時間が長い。皆さんに「参議院候補は大変だね」と心配していただきますが、「楽」と言えばうそになるけれど「大変」だけでもありません。何より全県の仲間とお会いできること、そして土地の歴史と生活にふれることができるのは候補者の特典、お得な楽しみです。候補者をしなかったら長野のことをこれほど知る機会はないだろうし、土着の心も育たなかったろうと思います。

 土地のおいしいものもいただける!しかし、ザザムシや蜂の子は苦手ですねえ。

(07年4月10日記)